遺言書の見直しポイント~誰に何を相続させたいかが明確か

遺言書チェックポイント

遺言書は、遺書とは違う。

専門家を通さず、自筆証書で作成された遺言書の場合、誰に何を相続させたいのかがよくわからないものが散見されます。

例えば、下記のような遺言書です。

遺言書

私の人生は、三人の子に恵まれ、幸せだったと思います。これまで、ありがとうございました。長女の恵子は近くに住んで、病院に連れて行ってくれてありがとう。とても助かりました。あとのことは、恵子にすべて託します。

令和元年5月1日 山本三郎 印

これでは、恵子さんに「全財産を相続させる」という意味なのか、どのように分けるかを恵子さんに任せる、という意味なのか、はたまた単に葬儀などの采配を頼んでいるのか、わかりません。表題は「遺言書」となっていますが、果たしてこれが法的に言う遺言書とみてよいのかどうかも、怪しいところです。

遺言書は、遺書とは異なり、相続が起きた後で「誰に、何を相続させるか」等を定める法的な書類です。

誰に何を相続させる(遺贈する)のか、といった本文と、ご自身の想いは、しっかりわけて書いておいてください。また、誰がどう読んでも、誰に何を渡すのかがわかるよう、明確に記載するように心がけましょう。

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