公正証書遺言。成年後見人であれば、生前に閲覧できるのか。

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遺言書の閲覧制度

私は母の後見人になっているのだけど、どうやら母がかなり前に公正証書で遺言をしていたみたいなの。後見人なら、生前に閲覧したりできるのかしら。

残念ながら、後見人であっても生前には閲覧できないです。

遺言書を公正証書で作成することのメリットの一つに、遺言書の閲覧制度があります。

この「閲覧」というのは、もちろん、誰かれ構わず遺言書を見られてしまう、ということではありません。また、ご本人の生存中は、いくらご家族や推定相続人、そして成年後見人であっても閲覧は不可能です。

では、この閲覧ができるのは、どういう場合なのでしょうか。

遺言書の閲覧ができる人

公証役場で遺言書の閲覧ができるのは、遺言者の生存中と、相続発生後で、下記の通りです。

  • 遺言者の生存中・・遺言者本人のみ閲覧可(いくら家族や配偶者、推定相続人、成年後見人でも閲覧不可
  • 遺言者の死亡後・・推定相続人、受遺者、遺言執行者など一定の利害関係者に限り、閲覧可

遺言者の生存中は本人以外は確認できない一方で、相続発生後は、その遺言書を諸々の手続きに使用していく必要がありますので、一定の利害関係のある人は閲覧できるようになる、ということです。ご本人にとっては安心ですね。

しかし、一方で、後見人はその職務を遂行する中で、遺言書の内容を知っておいた方が本人にとって良い判断ができる場合もあるでしょう。その場合でも、ご本人が生存していれば、遺言書を見ることはできません。

信頼できる人に、謄本を渡しておく

このような事態を避けるため、遺言書を作成された際は、できればご家族の中で最も近しい信頼できる人にだけでも、遺言書の謄本を見せるか、またはご自宅の金庫など謄本の保管場所を伝えておくことをお勧めします。

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