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遺言書の日付は、なぜ必要か
遺言書の日付って、なぜ必要なのかしら?
法律に明記されているから、ですが、その理由も考えてみましょう!
自筆証書遺言に日付の記載が必要な旨は、遺言書について定めている民法という法律に明記されています。
(自筆証書遺言)
第九百六十八条 自筆証書によって遺言をするには、遺言者が、その全文、日付及び氏名を自書し、これに印を押さなければならない。
そのため、日付の記載のないものは、たとえ遺言書っぽく見えたとしても、法律上、遺言書としての効力は生じません。
なぜ日付の記載が必要かという理由としては、「法律に、必要だと明記してあるから」ということになります。
では、なぜそれほど日付が重視されるのでしょうか。
遺言書において、日付が重要な理由
遺言書において日付が重要である理由として、次の2つが考えられます。
複数の遺言書の前後を確認するため
遺言書は、何度でも撤回が可能です。これにより、抵触する内容の遺言書が複数あった場合には、より新しい日付のものが、優先して適用されます。
この前後を正確に判断するために、遺言書に日付の記載が必要なのです。
遺言能力が争点になった際のため
遺言書は、本人が本人の意思で作成すべきものである以上、作成するには、遺言書の内容やその効果を理解するための能力が必要です。
例えば遺言書の内容を全く理解できない状態の人に、無理に遺言書を書かせたりすれば、その遺言は原則として無効となります。
このような点が後に争点となった際に、遺言書を作成した日付は非常に重要となるのです。
これらの理由から、遺言書への日付の記載は必須とされていると考えられます。日付の記載が漏れていると無効となってしまいますので、モレの無いよう、しっかりと確認するようにしましょう。
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