遺言書は、法的要件だけ満たせば良い?
遺言書をつくるとき、やはり多くの人がまず気にするのは、法的要件です。確かに遺言書には形式上の要件も多く存在し、その要件を満たさなければ、せっかくの遺言書が無効になってしまう可能性もありますので、法的要件は非常に重要なポイントです。
しかし、本当に問題の無い遺言書をつくるためには、法的要件を満たすだけでは足りません。
法的な要件は満たしたうえで、更に様々なリスクや問題点を検討してく必要があるのです。
ここでは、預貯金通帳や保険証券のありかを家族に伝えてあるかどうかに焦点をあて、解説していきます。
家族が一から探すのは一苦労
遺言書を作成するタイミングで、ぜひご家族には、保険証券や預貯金通帳などの保管場所を伝えておいてください。
相続開始後にスムーズに手続きをしようにも、どの銀行に預金があるのかや、どの保険に加入しているかなどがわからなければ、時間が掛かってしまいます。
場合によっては、その銀行に預金がある事やその保険があることを家族が見つけられず、せっかく残したお金や保険が使えないという事態になるかもしれません。
相続開始後は、ただでさえご家族はバタバタします。
そのような中でスムーズに手続きができるよう、早いうちに、預貯金通帳や保険証券の在処を伝え、更に可能であれば一覧表にするなど、いざというときにご家族がすぐに手続きに動けるよう、対策をしておかれることをお勧めします。
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