終活でクレジットカードは整理すべき?解約しないほうが良いカードとは

終活全般

クレジットカードを複数保有している方は、終活にあたりカードを整理しておくと良いでしょう。この記事では、クレジットカードを整理しておくメリットや、クレジットカードを解約する方法、クレジットカード解約後にやっておくべきことなどをお伝えします。

終活でクレジットカードを整理するメリット

まずは、終活にあたりクレジットカードを整理しておくメリットを4つご紹介します。

年会費を節約できる

クレジットカードに年会費がかかっていた場合、そのカードを解約することで、その年会費を節約することができます。1年単位では小さなものでも、毎年のこととなるとそれなりの額になることも少なくないでしょう。

収支が判断しやすくなる

クレジットカードを複数所有していると、結局ご自身が毎月いくら使っているのか、判断がしにくくなってしまいます。

終活に際してクレジットカードを整理しておくことにより、ご自身の利用額や収支の判断がしやすくなるでしょう。これにより、使い過ぎていれば使いすぎに気付きやすくなりますし、終活にあたりご自身が今後のために貯蓄しておくべき額なども判断しやすくなります。

相続手続きの手間を減らせる

いざという時、クレジットカードがたくさん出てくると、ご家族が行う相続手続きが煩雑になってしまいます。解約での電話は繋がりにくいことも多いため、ただでさえ慌ただしい時期のご家族にとっては大変な負担となってしまいかねません。また、ご自身で解約する場合と比べて、ご本人が亡くなったことの証明などいくつかの書類も必要となります。

そのため、終活に際してクレジットカードを整理しておくことで、ご家族の手間を軽減することが可能です。

相続後、家族が利用額を把握しやすくなる

クレジットカードがたくさんあると、相続が起きた後でご家族がその利用額を把握するだけでも大変です。仮に使っていないカードであってもご家族には判断が難しいため、明細がくるまで「いくら使っていたのだろう」と不安になってしまうかもしれません。

また、インターネット上でのみ明細が閲覧でき郵送されないケースも増えていますが、その場合にご家族が利用額を知るには、まずカード会社に問い合わせる必要があります。当然、口頭で教えてくれるケースは稀ですので、正式な書面を出すなど手続きをする必要が生じてしまうのです。

終活にあたってクレジットカードを整理しておくことで、ご家族が明細の確認をすべき件数を減らすことができます。

終活で解約しない方が良いクレジットカードとは

とは言え、片っぱしからカードを解約してしまうと、今後の生活に支障が出てしまいかねません。終活にあたっても、次のようなクレジットカードは残す方向で検討されると良いでしょう。

残すカードの数に正解などはありませんが、2枚程度にまとめておくと管理がしやすいかと思います。

日常的に使っているクレジットカード

まずは、日常的に使っているクレジットカードは解約しない方が良いでしょう。これを解約してしまうと、引き落とし先などの変更などまで必要となってしまい、非常に煩雑であるためです。

ポイントを貯めているクレジットカード

メインでポイントを貯めているカードも解約しない方が良いでしょう。とは言え、少しだけのポイントのためにカードを複数持っていては管理が大変です。よく行くお店やよく利用するネットショップのポイントが貯まるものなど、メインのものを選択して残すようにしてください。

なお、ポイントは原則として相続できません。そのため、貯めたポイントはしっかり使ってしまうのも、大事な終活の1つです。

旅行に頻繁に行く場合、保険が付帯しているクレジットカード

クレジットカードには、旅行の保険が付帯しているケースも多々あります。旅行が好きで今後も積極的に出かけたい場合には、保険についても確認され、使い勝手の良いよい保険が付いているものは残すと良いでしょう。

海外旅行が好きな場合、海外のATMで使えるクレジットカード

また、クレジットカードの中には、海外のATMから簡単にキャッシングができるものも存在します。コロナ禍でなかなか旅行はむずかしいご時世ですが、コロナの収束後海外旅行を検討している場合には、海外旅行で使い勝手の良いカードを残すことも検討の余地があるでしょう。

終活でクレジットカードを解約する方法

終活にあたりクレジットカードを解約するには、どのような手続きを踏めばよいのでしょうか。カード会社によって多少の差はありますが、一般的には下記のとおりです。

電話やインターネットで解約したい旨を告げる

まず、電話やインターネットで解約をしたい旨の連絡をします。カード会社の連絡先は、クレジットカードの裏面に記されていることが一般的です。

電話では、本人確認のために本人についての情報のほかクレジットカードの情報も聞かれますので、クレジットカードを手元において電話をされると良いでしょう。

なお、解約の電話はかなり繋がりにくいことも少なくないため、時間に余裕がある際に電話をするのがオススメです。

カード会社から書類が郵送される

その後、カード会社から解約のための用紙や返信用封筒が送付されます。

必要書類を送付する

カード会社から届いた書類の必要事項を記入して、必要書類とともに返送しましょう。不備がなければ、これで解約手続きは完了です。

クレジットカードの終活ではこれもしておこう

クレジットカードを解約したら、終活として、下記のこともぜひやっておいてください。

一覧表を作成する

残すカードを決めたら、クレジットカードについて一覧表にしておきましょう。一覧表があると、いざ相続が起きた後で家族がどのカードについて手続きをすれば良いか即座にわかるためです。

また、一覧表のなかでも欄外でも良いので、解約したカードについて、「そのカードは解約済み」であることと解約日がわかるように記載をしておくとなお良いでしょう。

解約したカードは解約したことがわかるようにする

合わせて、解約したカードを返却せず手元で保管する場合には、カードにはハサミを入れたうえで、「解約済み」と書いた付箋を貼ったり、カードに直接マジックなどで「解約済み」と書いておくようにしましょう。

こうすることで、相続が起きた後で家族がカードを見つけた際に、解約済みであることが一目でわかるためです。

この記事を書いた池邉からひとこと

クレジットカードはとても便利なものですが、たくさん保有している場合にはその管理も相続手続きも大変になってしまします。終活にあたっては、ぜひクレジットカードも使っていないものは解約するなどして整理しておきましょう。相続が起きてから解約をするには、ご自身で解約する場合と比べて、手間も増えてしまうためです。

そのうえで、解約したことが家族にも分かるよう、一覧表を残すなどもご検討ください。保険などが付帯しているクレジットカードがあればその請求漏れもないよう、例えば「旅行で亡くなった場合には保険がおりる」などと一覧表のなかに付記しておくとより親切です。

こんな時は、無料相談をご利用ください

弊所では、ご来所いただく場合や近隣への出張は、初回無料にてご相談をお受けしております。下記のような方は、お気軽に無料相談をお申し込みください。

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